今週末です。
続・2011年、黒壁計画
黒壁(1316.8m)は岐阜、滋賀、福井の3県を分かつ三国岳(1209m)から発する越美国境上の、夜叉ヶ池―三周ヶ岳(1292.0m)の間から東に伸びる支尾根上にある。美濃では能郷白山(1617.3m)に次ぐ第二位の高峰である。地元岐阜では通常、美濃の西端を伊吹山(1377.3m)とするが、ここでは、伊吹山をあえて美濃から外し、黒壁を第二位とする。関西人にすると、伊吹山は近江の山、即ち関西圏の山と見るからである。伊吹山を美濃のエリアにするのは、いささかの抵抗がある。決して岐阜の人へのイケズではない。
にもかかわらず、黒壁はあまり知られていない山である。越美国境からずれていること、一等三角点である三周ヶ岳の蔭に隠れた存在であるからかもしれない。だが、山容の大きい隠れた名峰である。玄人好みの山である、と言ってよい。
美濃の山は積雪期と無雪期でその顔を変える。夏は沢を遡り、藪を漕いで山頂に至る。春はスキーで、あるいはワカンで尾根を歩く。同じ山がまったく異なった様相の山になるのだ。越美国境の多くの山がそうであるように、黒壁も春に登りたい山の一つである。それぞれが、秘かに抱いていた春の黒壁登山、満は持した。それが、「続・2011年、黒壁計画」である。
山名の謂れはわからない。日本山岳会岐阜支部、岐阜県山岳連盟、大垣山岳協会などの文献には「黒壁山」と、「山」をつけているものも一部あるが、ほとんどは「黒壁」と表記されている。ここでは多数派に従って、「黒壁」とする。
日時:3月26~27日、前日の天気予報で、降水確率が50%を超えれば中止。
メンバー:鎌田 克則、四手井 靖彦、西邨 顕達、高鍬 博
行動計画:26日、午前7時、山科、高鍬邸スタート、国道161号で敦賀。敦賀から今庄まで北陸自動車道、今庄から日野川を遡り、広野ダムまで入る。雪が融けていれば、入れるところまで入る。岩谷の夜叉ヶ池登山口から夏道、あるいは雪の尾根を伝って夜叉ヶ池に至る。
27日、夜明けごろから行動開始。越美国境尾根の分岐点1252mピークまで1時間半、そこから黒壁山頂まで2時間、往復約7時間の行程。テント撤収後、岩谷に下る。
共同装備:4人用テント1張り、コンロ、コッフェル。
個人装備:ワカン、ストック、ロングスパッツ、ゴーグル、ヘッドランプ、寝袋、食器など。
食糧計画:26日夜、煮込みハンバーグとアルファ米ご飯、27日朝、アルファ米朝飯セット、26日、27日の昼食と非常食は各自持参。
問い合わせ:鎌田克則(RAC-KAMADA@tkcnf.or.jp)
四手井 靖彦
0 件のコメント:
コメントを投稿