2015年5月9日土曜日

火打山 惣兵ェ落谷          高鍬 博

昨年の連休も笹ヶ峰で一緒だったTさんやKさんに声を掛けて戴いたので、理学部の友人K君を誘って、5月1日~4日の間、笹ヶ峰の京大ヒュッテに行った。K君は山岳部員だったが、山スキーが40年ぶり、ゲレンデスキーも20年ぶりとのことでスキー道具を持っていなかった。そこで取りあえず私のスキー道具を二揃い持って行って貸すことにした。
到着翌日の2日はヒュッテ周囲の緩斜面でK君のスキーの練習に付き合った。ヒュッテの周囲は雪がたっぷりあったが、好天が続いているためか、ヒュッテ南側の桜は満開だった。
ヒュッテ周囲の雪は深かったが、桜が満開で綺麗だった


3日はK君を置いてKさん、Tさん、Sさんと火打山に登ることにした。火打山は昨年の春にも登ったが高谷池に一泊してピストンするプランだった。今年は日帰りで一気に登り惣兵ェ落谷を滑るプランだ。昨年のパーティーは私が最年少だったが、今年は最年長だ。昨年と異なり、他のメンバーのペースについていけるか心配しながら歩き出した。
ヒュッテから黒沢まで一気に登った。何とかついていけたので、自信が出てきた。昨年は黒沢の滝が出ていたので12曲りを登らなければならなかったが、今年は谷に雪が多く、黒沢の滝が雪で埋まっていた。だから、黒沢をつめて黒沢池まで登ることが出来た。

黒沢は雪で埋まっていた。振り返ると遠くに北アルプス連山が望めた


黒沢池からは茶臼山南側の鞍部を目指して登った。火打山への最短コースだ。右前方には黒沢池ヒュッテが見えていた。行動食を少しずつ食べながら道を急いだ。シールの効きがよく歩きやすかったが、天気が良いので暑くてアウターを着ていられなかった。

前方の茂みが茶臼山の鞍部だ


鞍部に上がると火打山が前方に見えた。左端は焼山だ。まだまだこれからだが、頂上が見えると元気が出て来る。

左端が焼山、右端が火打山

高谷池ヒュッテを左下に見ながら、高度を下げないようにトラバースして火打山を目指した。
火打山の最後の登りを前に、コルで20分ほど休憩して行動食を食べた。最後の急斜面ではT氏達は直登していたが、私は無理をせずクトーを付けてジグザグ登行で後を追った。
火打山、今年は一部で地肌が出ていた。


昨年は頂上が雪で覆われていたが、今年は雪が無くなっていたので最後はスキーを脱いで登った。山頂で記念撮影をしてから、下山にかかった。
火打山頂での記念写真。左からKさん、Tさん、Sさん、私

 頂上付近に雪が無かったので、影火打とのコルまで夏道を下った。そこから南側に滑りやすそうな広い斜面が広がっていた。スキーを履いて滑り出した。南面であり雪は柔らかかったが腐っていると言うほどでもなく通常なら快適な滑りを楽しめる斜面だった。ところが、最近の好天と降雨のためだと思うが、縦に大きな溝が何本も出来ていて、大きな波板の上を滑っているようだった。また、ところどころ小さなクレバスと思われる亀裂が見られた。溝にスキーを取られないように、またクレバスに入らないように注意しながら滑り下っていった。
中央の惣兵ェ落谷を滑り降りた

惣兵ェ落谷に入り、更に下流の鍋倉谷に入って滑っていった。スノーブリッジを踏み抜くのが怖かったが、スノーバイクのキャタピラー跡があったので、やや安心できた。ヒコサの滝のやや上流で左岸の台地に上がって林間の滑降を継続した。途中で台地の上から水量豊富なヒコサの滝を眺めることが出来た。
水量豊富なヒコサの滝

傾斜が緩くなってきたので、歩いたり滑ったりを繰り返していると笹ヶ峰から乙見山峠へ続く林道に飛び出た。ここからの林道は笹ヶ峰までやや登りなのでシールを付け直して歩いた。黒沢にかかる橋に着いたが、そこから先は除雪されていたので、そこでスキーを脱いだ。行動時間約9時間でやや疲れていたが、充実感を感じながら京大ヒュッテに帰った。
林道に出てシールを着けた


昔のヒュッテと違って今の京大ヒュッテにはシャワーまであるので、シャワーを浴びてすっきりしてから皆で作った夕食を食べ歓談した。田中昌二郎さんもおられたので北山の会再入会をお願いしたところ快諾戴けたことも今回の笹ヶ峰スキー山行の大きな収穫だった。

コースタイム:5月3日(日)晴れ:京大ヒュッテ6:40ー黒沢7:31~7:38ー茶臼山のコル9:58~10:11ー火打山東下のコル11:31~11:52ー火打山山頂12:13~12:38ー影火打とのコル(滑降開始)12:53~12:55-惣兵ェ落谷13:25ー鍋倉谷13:37ーヒコサの滝13:52ー林道出合14:32~14:41ー黒沢の橋(スキーを脱ぐ)15:18ー京大ヒュッテ15:40
赤線がGPSによる行程



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