第56回グランぺ東西合同が10月18日~19日に黒部渓谷で行われた。集合場所は宇奈月温泉駅。15:00の集合時間までに東京7名、名古屋6名、大阪5名の計18名が参集した。
黒部渓谷鉄道のトロッコ列車に乗り、黒部本流から黒薙支流に入り、3駅目の黒薙駅で下車、線路を渡り急な石段を登ると、右手に千尋の谷へ落ち込む断崖を横切る道となる。崖縁には気休め程度の細いワイヤーが貼られているが、転んだら一溜まりもない。注意しながら進み急な石段を降ると、黒薙川右岸の急傾斜地に張り付くように建つ温泉宿の玄関前広場に降り立つ。
玄関から靴を履いたまま40段ほどの階段を下り、廊下に靴を脱いで部屋に入る。浴衣に着替えて温泉を楽しむ。ここは約140年前に開湯された黒部渓谷最古温泉宿で、定員50名ほどの年季を経た木造建物だ。
食堂の一室に一行18名が入り、夕食を頂く。山菜料理10品を肴にビールを飲み、和気あいあいと食事する。食後、部屋を代えて車座になり二次会が盛り上がる。明朝の出発が早いので、程々で解散、就寝となる。
翌朝、玄関前で集合写真を撮り、7:20出発。往路を戻り、黒薙7:20発のトロッコに 乗る。窓のない車両のためトンネル内は寒く、ダウンジャケットを着用する。それでもガタガタ震えながら約1時間、ようやく標高599mの欅平に到着する。
所用を済ませ、5.2km先の祖母谷温泉へ向かう。奥鐘橋を渡った所にオレンジ色のヘルメットの棚があり、この先は落石の危険があるので、全員ヘルメットを着用する。
祖母谷川沿いに紅葉を眺めながらトンネルを潜り、名剣温泉を過ぎ、長いトンネルを抜けると対岸に祖母谷温泉が見えた。橋を二つ渡り、9:10に到着する。何人かの人が露天風呂を楽しむ。
9:50 帰路に就く。橋の手前でヘルメット姿の記念撮影をする。途中で落石に会うこともなく、ヘルメットを元の棚に戻し、無事に欅平に帰還する。
ヘルメット姿を撮る
帰りのトロッコは窓のついたリラックス車両で12:28発、黒部峡谷に別れを告げながら出発地点の宇奈月温泉駅に13:46着、ここでG56が解散。G60までの4回の東西合同登山で、また会うことを約束してそれぞれ帰路に就いた。
年齢は81歳になるが、1月にはモンブランの麓のシャモニーへ行き、山岳スキーを楽しみ、日頃は山歩き、テニスなどで体を鍛えている。当面の目標はG60に参加することだ。